パスタ 4 ■総評・シリーズ第6段目として順当な進化コロナ禍において健康管理のツールとして注目されているスマートウォッチ、スマートバンドその中において、低価格帯の定番どころともいわれているmi bandシリーズからmi smart band 6(以下mi band 6)がxiaomiから発売された。mi bandシリーズは、例年、中国版→グローバル版→日本版の順に発売されるが、これまでは中国版が出てから半年以上たってからようやく日本版が発売されるという流れが多かったが、mi band 6では中国版の発売から1か月少々で日本語が発売されたため、人に勧める上で日本語版にこだわりがある私個人としては「グローバル版が出ているのに日本語版が出ずに古いので我慢」ということがなく商品を購入することができてとてもよかったと思う。・過去の製品やライバルメーカーと比較してさて、全体的な完成度についてまとめると「シリーズ第6段目として進化しているが、ライバルやmi band 5と比較すると劣る部分も目立つ」という感想を抱いた。特に目立つ部分がUIの変化とspO2の測定機能に関する違いの2点である。まずUIについてはこれまでの「1スワイプで1項目」というやや操作回数が多くなりがちなUIから、「1スワイプで複数項目」移動、選択できるようになったほか、メニュー項目の順序のカスタムに加え、あまり使わない機能を「その他」にまとめることができる新機能が実装されるなど、着実に進化して使いやすくなっている。ただし、5までにあった「ホームボタン」が省略されたため、ホーム画面に簡単に戻ることが難しくなってしまった。※戻る方法としては、ひたすら右スワイプして戻る、もしくは画面を掌で覆うようにする、画面を下に向けるなどして一度消灯状態にするなどがあるそのため、人によっては5までと比較して使い勝手が悪くなったと感じる人も多いと思われる。次に、spO2の計測機能についてだが、これはmi band 5と設計を共有しているAmazift band 5から搭載されているが、外出先でも手軽に血中酸素濃度が計測できるという点では非常に便利だと感じる。※私がよく行うパターンとして 「少し酸欠気味?」と感じる→「spO2計測」→「呼吸モードで深呼吸」といった流れでリフレッシュできるのでかなり便利だと思ったしかし、ライバルのHuawei band 6などでは24時間の自動計測機能があり、mi band 6ではこれがないため、普段の状態との比較を行いたい場合はやや使い勝手が悪いように感じた。また、睡眠中の呼吸モニタリング機能については、オンにすると日中も含めてバッテリー持ちが大幅に悪くなるため、アップデート等で改善されない限りオフで運用することをお勧めする。■Mi band 5と比較した細かい進化ポイント・ワークアウト中の音楽コントロールに対応これまでは、ワークアウト中に音楽コントロール機能が使えなかったが、mi band 6ではワークアウト画面から左スワイプすることで音楽コントロール機能を使うことができるようになった。・mi band 4にあったパスワードロック機能が復活mi band 4に試験機能(?)として搭載されていた、腕から外した際のロック機能が再度追加された。試してみたところ、mi band 4では1~4の数字から設定する形だったものが、0~9のすべての数字が使えるように進化していた。※お風呂での誤動作防止に使っている方がいるとのことなので、そういった方にとってはうれしい進化?・使用頻度の低いワークアウトについてもその他にまとめられるように上記で触れたメニューと同じく、ワークアウトについてもあまり使わないものについてはその他にまとめられるようになった。・アラームの追加、編集がバンド上でできるようにmi band 5までは、スマートフォンからのみ設定可能だったが、mi band 6ではバンド上から設定、編集、削除ができるようになった。また、バンド上のみで曜日指定まで可能なので、すべてのアラーム機能がバンド上のみで設定できるようになっている。・日本語フォントのフォントサイズ拡大、絵文字対応これまで、日本語フォントは英語と比較してやや小さく、通知画面が見にくかったが、mi band 6ではフォントサイズが拡大され、通知やメニューが読みやすくなった。ただし、一部の機能の説明が見切れてしまっている。(普段使いでは気にならないと思います)・脱着検知機能の追加(2021年8月2日追記)mi band 5までは、腕に装着されているかどうかの検知がされていませんでしたが、mi band 6では着脱の検知が行われており、外している際に通知を行わなくなったり、心拍の計測等を行わないようにして節電をしているようです。(つけていないときに心拍の計測を行おうとすると「正しく装着してください」などと表示されます)※その他、何か気が付き次第追記予定――――――――――――――――――――■mi band 6は買うべき?・初めてスマートウォッチを購入する人正直なところ、この機能に対して6千円はややコスパが悪いと思われます。前作のmi band 5との違いは、画面サイズ拡大とspO2の追加が主となりますが、そちらは型落ちとなったため、4千円少々で購入できます。また、本体にGPSが搭載されておらず、ワークアウト時にはスマホをセットで持つ必要があるため、ランニングなどのワークアウトを普段行う方は、もう少し予算を増やしてHuwei watch fitやmi watch liteなどを検討することをお勧めします。・mi band 5を持っている人これまで通り、mi fitアプリを利用できるため、利便性はほぼ変わらずに画面サイズが大きく拡大され、通知が読みやすくなっており、その他細々とした点も進化しているため、これらの進化に魅力を感じる、またはそろそろ傷が増えてきていて買い替えを考えていたところだという方にはお勧めです。しかし、まだまだmi band 5使える、この機能に6千円を出すのはちょっと微妙、新機能に魅力を感じない、バッテリー持ちが良いほうが魅力的という方は買わないほうがいいかもしれません。・Mi band 4を持っている人2世代の進化で画面サイズが拡大し、心拍センサーも精度が上がり、使い勝手もかなり良くなっています。特に5から拡充されたメニューのカスタム機能が個人的に非常におすすめです。これからも、スマートバンドを使っていきたいと思っている人は買い替えをお勧めします。・その他のスマートウォッチを持っている方へサブのスマートウォッチとして検討されている場合、価格やバッテリー持ちの面からmi band 5をお勧めします。ただし、機能や画面サイズに魅力を感じる場合はmi band 6がベストだと思われます。■まとめ事前リークでは、GPSの搭載やアレクサの搭載などが噂されていましたが、いざふたを開けてみると、進化はしているものの少し物足りない感が感じられてしまいます。しかし、日本版が早く出た点、そしてシリーズの新作を毎年リリースしている点など、かなり熱いシリーズであることは確かですので、今後もぜひ期待していきたいところです。(7でGPSが搭載されたら絶対乗り換えると思います・・・笑)